ウクライナ内務省・国家親衛隊 クロアチア製BK4ヘルメット

軍装品もちょこちょこ集めているのですが、最近はアニメやコミックといったサブカルチャーにハマっております。
特にKindleは便利でいいですね。ついつい気になる漫画をワンクリックで買っちゃうものですから、毎月40冊ほど買ってしまってしまいますw

さて、今回はウクライナ内務省、その後に内務省組織を拡大発展させた国家親衛隊が初期に使っていたクロアチア製BK4ヘルメットについての記事になります。
具体的には、ウクライナ東部内戦前に主に使われていたヘルメットになりまして、また内戦の最初期にもOMEGAや内務省軍といった部隊に主に使われていました。
Kaska-1mや海外製ヘルメットが急速に支給され始めた春以降ではあまり見かけなくなりました。2016年現在ではKaska-1mが国防省、国家親衛隊共に広く普及していますので、ほとんど見かけることはなくなったように思います。
ちなみに他国の使用例ですと、アゼルバイジャン軍でもKaska-1m(旧)の後継として採用され、主力ヘルメットになっていたりします。

※↑写真はウクライナではなく、アゼルバイジャン陸軍兵士
今回ご紹介する個体はクロアチアŠESTAN-BUSCH社製BK4SM2というタイプになります。特徴としてはチンストが従来のOリングタイプではなく、Tタイプになり、強い衝撃が加わるとチンストが外れるように改良しているようですね。
現在の同社のカタログに掲載されているBK4と同じチンストラップですので、現行生産品かと思われます。


ウクライナで一般的に使用されているので、チンストラップがOリングになっているモデルで、現在アゼルバイジャンで同国軍向けに製造されているモデルと同様になっています。ウクライナ生産個体もある?という話ですので、もしかすると改良型というよりライセンス生産品はOリングなのかもしれませんね。

東部内戦では国家親衛隊に吸収された旧内務省系部隊が多用していました。
特にスラビャンスク攻防戦に投入された対テロ特殊部隊OMEGAでは、同ヘルメットにシールドバイザーを取り付けた隊員がUS95ヘルメットを着用した兵士と並んでいたのは印象的です。
余談ですが、ウクライナにはタイタン等多種に及ぶ武装警察部隊がいますが、東部内戦ではウクライナ東部の都市であるマリウポリにベースを置き、純粋な対テロ特殊部隊であるOMEGAが主に投入されたようですね。
軍と違って記章をつけない場合が多いので、ややこしいですね。

他には旧内務省部隊が各地に設置した検問の隊員が使用している場面も多々見ることができます。たぶんOMEGAではなく、内務省軍の東部地域配備部隊などではないでしょうか?
ちなみに東部内戦で展開した旧内務省系部隊はBK4のみで統一しているわけではなく、空挺や海外派遣部隊など精鋭部隊に優先支給されていたKaska-1m旧のブラックVerも使っていたりします。

ここらへんでウクライナでのBK4の話はおしまいにして、次はヘルメットの着用感についてです。
見ての通り、MICH2000型っぽくはありますが独特なフォルムを持つシェルを持っています。
重さは重めで、M826と同じくらいあるでしょうか?計量器を持っていないので、正確には分かりませんが近代的なヘルメットに比べるとズシッときます。

内装はハンモックタイプになります。M826やWZ2005と似てますが縦長かつ、そこまで浅被りにはならないので、細顔の身としては2つのヘルメットに比べるとかなり被りやすいですね。
チンストは頭で述べたとおりT型タイプで3点止めチンストになっています。
背面には三角系のパッドがついているので、これまた着用感は中々良いです。

反対側の金具はM826などと同じバタンタイプ(正確な金具の名前を知らない)になっているので、チープなファステックなどに比べると使い勝手はかなり良いです。


といった具合に、クロアチア製と聞くと正直パッとしないのですが諸外国製ヘルメットに比べても引けをとらない被りやすく極めて好印象を受けました。少々重くはありますが、ハンモック内装、3点チンストのおかげでまったく苦にはなりません。とても良いヘルメットですね。


さて最後に、今回はウクライナ内務省やるなら持っとけ的なヘルメットのレビューでした。今回入手したモデルはウクライナではマジョリティではないので、今後はOリングタイプが手に入らないか探していきたいですね。これでウクライナで主に使われているヘルメットはおおよそ抑えれたかと思います。次はウクライナのバイザーヘルメットとして有名なオーストリア製US95ヘルメットあたりを是非入手したいですねっ!


”ぐるじあん”のグルジア趣味日記

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