モルドバ空軍なお話

ちょっと個人的な調べ物を忘れないうちに形として残しておきたいので、記事におこしちゃおうかと思います。
それで、今回はタイトル通りモルドバ空軍についてです。
ブログでは歩兵装備についてがメインでしたが、今回は空軍という組織についてですね。

モルドバは欧州最貧国故に非常に限定的な国軍しか整備されてませんが、いちを陸軍と並んで空軍を保有しています。空軍があると聞くと普段グルジアを調べてる身からすれば(グルジアは現在、空軍がありません)、スケールの大きな話に感じますw
人員数は約1000名で、1個旅団編成で陸軍旅団と同じく”DECEBAL”という愛称がつけられています。
パッチデザインは陸軍部隊と共通ですね。

モルドバ空軍といえばMig29をそれなりの数を保有していた事で知られていますが…
現在は1機も保有してないそうですね…
理由としてはモルドバの保有するMig29は1991年独立時からのソ連軍機からの引継ぎ品で老朽化が激しく、それを維持するのに莫大なコストがかかってしまい同軍で維持するのが困難になってしまったからだそうです。
同軍の2013年時予算が1600万ユーロ(現在のレートで約21億円)、同じく世界的に見れば小規模な国軍を整備しているグルジアが同年3.6億ドル(現在のレートで約436億円)なので、どれだけ金がないかってのがよく分かりますね。
実際にモルドバ空軍で運用されていたMig29は整備困難で次々と使用不可能となり朽ちていくいっぽうになっていったとか。

同軍は陸軍ですら、歩兵戦闘車以上の重火器すら保有していないので、今更驚くほどでも...といった感じはありますが...
さてモルドバから売却、譲渡されたMig29の行先ですが、ストックホルム国際平和研究所の報告書によると1992年にルーマニアにMig29Sを譲渡、1994年にイエメンにMig29を4機を売却、1997年にMig29A、Mig29B、Mig29S,Mig29UB等複数のバリエーションを合わせて21機をアメリカに売却したそうです。
本来はイラン向けに輸出される予定だったそうですが、イランへ戦闘機が渡る事を危惧したアメリカが代わりに買い取ってしまったそうです。
モルドバではかなり安価に売却してしまった事によって、いささか混乱がおきてしまったようですが、現在のモルドバ軍の状況を考えるとアメリカに媚びたのは、まぁ失敗ではなかったのかも?なんて素人ながらに思ってします。


ストックホルム国際平和研究所
http://www.sipri.org/
アメリカのMig29購入について
http://www.armscontrol.org/act/1997_10/moldoct


ソースとしてあげてはいささか問題ですが、英Wikiでは1998年にエリトニアなどにも売却されたと書いてあります。ソースがありませんし、報告書には記載されてないので眉唾です。ただ上記の売却、譲渡数だと本来モルドバ空軍が保有していたものと誤差が出るので売却されている”かも”しれません。
ただ沿ドニ紛争での損失機、モルドバ内で廃棄処分された可能性も大いにありますが。


さてMig29については他にも詳しく書かれているWebページが充実しているので、他の事についても触れて以降かと思います。
モルドバ空軍はもちろんMig29以外の航空機、ヘリコプターももちろん運用していましたが、これらのほとんども海外へと売却、リースされています。
An32を5機、An12を10機、An24を2機、An72Aを8機をアンゴラへ1999~2000年に発注され、2001~2009年にかけて引き渡されています。
Mi8Tが2001年に2機ナミビアへリース。
Ka32を2機、Mi17を2機、2011年からカナダの会社を経由してイギリスにリースされています。
※ソースは先の国際平和協力所のものになります。
戦闘機、輸送機、ヘリを合わせて57機も独立後に手放してる事になりますね。

さて、そんなたくさん売っちゃった、あげちゃった、リースしちゃったなモルドバ空軍の現在ですが、World Air Forces 2015によると現在保有している機体はこれだけだそうです。
An26輸送機1機のみです。
実際はリースしている機体も含むべきなのでしょうが、現在モルドバ空軍にて任務についているのは当機だけだそうです。
空軍とはなんだったのかという疑問が出ちゃうレベルで小規模ですね。


といってもグルジアと違って空軍という組織自体は現在も続いています。
主な戦力は防空部隊のようですね。
※World Air Forcesレポートはアルファベット順に表記されていますが、国内の非承認国の保有機なども含まれるので、下のTRANSNISTRIAN AIR FORCE(沿ドニエストル軍)のMi2、Mi8はモルドバにとって敵性勢力の保有機という事になります。


いちを輸送ヘリコプター類の購入計画などはあるそうですね。
最貧国の空軍事情というのも調べてみると結構面白いですね。
今後はモルドバ空軍の方針や再建計画などについてもっと掘り下げて調べてみたいです。

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”ぐるじあん”のグルジア趣味日記

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