グルジア軍 ボディアーマー ”マルチカムIBA”
今回はグルジア軍が中国南京カマン公司製のInterceptor Body Armorの後継として採用したマルチカムパターンのInterceptor Body Armorについての記事です。
ちなみにソフトアーマー、SAPIは未入手ですので厳密にはOuter Vest(OTV)の紹介になります。
採用はおそらく2010~2011年頃で野戦服やベストなどグルジアがマルパッティパターンの後継にマルチカムを採用してから導入されました。
数年はマルパッティIBAと併用され、これが主流になると思いきや、現在はアメリカ製の3Cやコヨーテの後期型IBAが最も普及し、2015年には新型アーマーが登場し、アフガンにまで投入されたので、結局このアーマーはマジョリティにはなりませんでした。
ですので大体2012年前後がピークの装備になります。更新が早くておっつかないですねw
PALSテープが黒とマルチカムに合わせた黄色調の色の2種類が存在しますが、前者が前期型、後者が後期型といった形で前者は2010年代初頭に使われていましたが、現在では新造されてないのか、姿を消してしまいました。
メーカー、生産国は不明です。
ほかのグルジア軍の装備品と同じくタグがついていないので、詳細は分かりません。
グルジア製アーマーが登場するのは、まだ先の話だったので、おそらくは海外輸入されたものとは思いますが、断定はできないですね。もしかしたら国産かも。
裁断は前期型と同じくPALSテープの範囲が狭くなっています。
ブラジル製IBAや中華レプだと背面は後期型のように全面にPALSテープが貼られていたりしますが、このアーマーは後ろも前期型で迷彩がマルチカムパターンなのを除けば一般的な作りです。
ちなみにサイズはXLです。
2012年頃のアフガン派遣から、国内展開部隊や第12大隊がNRF参加準備完了という国防省ニュースの紹介された演習時に着用していたり、最新だと2015年秋の現在にアフガンでドイツ軍の指揮下に派遣されている第33大隊が着用していたりと使用例自体は大量にあります。
あくまで3C、コヨーテIBAが最も多いって話ですね。
ポーチ類は年代によってマチマチです。
アフガン派遣初期はとてもシンプルな大型のAKポーチのようなものを2つとアメリカ製IFAKポーチ(現在もUCPとコヨーテの物が主)だけというシンプルなスタイルが主とMolle2トリプルマガジンポーチタイプやMolle2シングルマガジンポーチなどを使うパターンがありました。
ちなみに、これらのMolle2ポーチもグルジア独自のものなのですが、一緒に入手できたので後掲しますね。
もう1つ多いのがマガジンポーチフラップがODでやや長めなのが特徴なダブルマガジンポーチがよく使われています。
このポーチは各IBAのみならず新型アーマーにも使われる現在のグルジアでは最もスタンダードなポーチになります。
先の第12大隊とかがコレをつけていました。
新型アーマー↓
さて次に上記したポーチ類ですが、このIBA専用…なのかは分かりませんが、このIBAにしか使われているところ見たことないポーチが以下です。
フラグポーチはMollle1タイプになるのかな?
この3種+UCPかコヨーテのIFAKポーチを取り付けます。
他に3CのMolle2トリプルポーチも使われているのですが、それとの違いはマガジンポーチフラップがベルクロになっていると、大きめに作られているので、ちょっとキツイですがStanagマガジンが4~6本入ります。
ですので3C IBAに3Cトリプルポーチを取り付ける場合が2個つけるのですが、グルジアMolle2トリプルポーチの場合はこれ1個に追加でシングルポーチをつけるといった着装が主です。
これは国内演習など若干装備を端折っている場合以外の海外派遣でもそうですね。
フラグポーチは一見普通のオリジナルと同じタイプに見えますが、正確には四角形になっています。
といっても私はオリジナルはレプリカしか持っていないので、オリジナルもこんな感じなのかもしれませんが…
Molle1タイプとMolle2タイプ両方が使われていて、2個を取り付けるスタイルが標準です。
さてアーマーと付属ポーチの簡単なご紹介をしてみました。
グルジアの運用するアーマーの中でなかなかにアイデンティティ高めの物で、FYYEEだったかのレプリカでかなり近いものが国内でも手に入ります。
ちょっとポーチ類のハードルが高いですが、手軽な代用品もあるのでグルジア軍装をするなら、個人的にはオススメです。
0コメント