ウクライナ軍 MM14デジタル迷彩服

今回は2014年に正式採用された新型迷彩であるMM14迷彩服についてです。

TTsko迷彩の後継にウクライナ東部内戦の真っ只中に正式採用された迷彩服です。

今回はもっともスタンダードな通常野戦服のご紹介ですが、民製品も既に数多く、外套などのシーズン別に使い分ける被服、官給品の中の裁断バリエーション、メーカー違いによる個体差…etc

と採用からわずか1年にして、膨大なバリエーションが既に存在しています。ややこしい。

内戦勃発から装具不足に悩まされたウクライナは各国から様々な装具をかき集めましたが、現在はおおむねこの迷彩服がもっともマジョリティとも言える程度には普及してきました。

といってもアーマーやメットとは違い、DPMやMTP、フレクターといった海外製迷彩服も依然としてかなり多いですが…

全体として生地は厚めで日本の夏で着るには暑すぎると思います。

生地厚いせいか、やたらゴワゴワするんですよねぇ…


裁断はArmy Combat Uniformあたりを意識したのかな?

といった具合で、TTsko時代の迷彩服とは違い、かなり現代チックになりました。

ボタンから、ボタン、ファスナー、ベルクロで留めるようになったので、着用はとても楽になりました。

ただ、ファスナーはウクライナ製?のためか安心安定のYKK製に比べると品質は劣ります。

私の個体はあまりスムーズには動いてくれませんでしたw

ちなみに、この裁断はウクライナではスタンダードな裁断の1つで、国家親衛隊向けのブルーデジタルも同じ裁断のようです。

後はOD野戦服の同裁断の民製品もあるとか。

ボタンからファスナー、ベルクロに変わり、ACUのように首を止めれるようになりました。

ウクライナATOではバラクラバを着用する場合が多いので、なにげに便利です。

アーマーの擦れ防止にもよさそうですが、その点はウクライナ製アーマーがゆとりある作りなのであまり使うことはないかもしれません。

腕のベルクロがちょっと変わって、ブレストパッチ類をつけれる小さいベルクロと部隊章をつける大ベルクロの組み合わせです。

官給品はウクライナ国章が標準で縫い付けられているので、基本的には部隊章のみを取り付ける場合が多いように思います。

ポケットはTTskoの場合だと空挺服が4ポケ、その他の部隊が6ポケでしたが、MM14迷彩服では統一され4ポケになり、内ポケットが1つついています。

空挺が4ポケだったのは裾をパンツに入れるためだと思うのですが、MM14迷彩服は4ポケにはなったものの空挺も裾を入れなくなってしまいました。

短足がごまかせる&MM14迷彩服は丈がかなり長めなので、着こなし上はちょっと残念ですね。

パンツは2ポケの標準的な作りです。こちらも生地が厚めなので、かなりシッカリよくできています。

こちらの方は上着と違いボタン止めでファスナーではありません。

個人的にはこちらもファスナーだと随分楽ではあるんですが…w

他の国の野戦服にはあまりない特徴としてはズボン左右の調整具がゴムとベルクロで留めるようになっています。

かなり気軽にサイズ調整が出来る反面、ゴムが劣化してしまうとベルト1本に頼り切ることになってしまいそうです…

最後に裾が2層式になっているので、ブーツにまるまるインしなくとも汚れがブーツに入らないように出来るようになりました。

といってもそういった使い方をしている兵士はほとんどいないので、軍では昔ながらの着想を教育しているのかもしれません。

という事で、ウクライナの新型迷彩服を簡単にご紹介しました。

国内での流通量はさほど多くはありませんが、わりと安価に出回っているので、そう入手は大変ではないと思います。

ただ先にも書いたとおり、膨大な民製品やメーカー違い品があるので、ある程度は観察しないとお目当てのものにありつけないかもしれないですが…

現在のウクライナATOでは最もマジョリティな装備ですし、ウクライナ軍の規定ガチガチの装備もこの迷彩服が標準です。

国防省陸軍、空挺、海軍、空軍、内務省…etc

とウクライナの武装組織全体で使えるのでマストなアイテムの1つですね。

”ぐるじあん”のグルジア趣味日記

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