ArmA3 エディタ講座 タスクモジュール

注意!!!

こちらの記事は現在(2017/3/13)のArmA3のVersionのタスクモジュールとは内容が一致していません。

まったく参考にならないことはないとは思うのですが、UIなどいろいろと変更されていますので、ご了承ください。




今回はタスクについて。

タスクモジュールの使い方については、既に「戦車好きメガネの王国」で記事にしたことがありますが、Beta時代ですし、Edenエディタという便利なツールも出来たので今回は改めて解説記事を書いて見ようかと思います。


・モジュールの位置と種類
タスク関連の各モジュールはEdenエディタでは画面右端のツールバーからSystems(F5)\Module\Intel…に格納されています。
2Dエディタと違いEdenではSystemsにゲームロジックとモジュールが格納されています。

上から説明すると…
・Create Diary Record
ブリーフィング画面や、MAP画面でミッションの説明などを設定するモジュール。
・Create Task
タスクを製作するモジュールです。
これは必須になります。
・Headquarters Entity
MPする際などに使うHQのコールサインや音声などを指定できるモジュールだとか。
使ったことがないので詳細はよく分かっていません。
・Set Task Description
タスクの説明文やマーカーの名前を指定することができるモジュールです。
Create Taskで同じ内容を指定できます。
・Set Task Destination
タスクのマーカーを表示させる位置を指定できるモジュールです。
Create Taskで同じ内容を指定できます。
・Set Task State
タスクの状態を指定することができるモジュールです。
条件を満たした時にタスクを”クリア”や”失敗”、”キャンセル”状態にしてくれるので、これも必須です。
※”Create Diary Record”と”Headquarters Entity”はタスクを作る際には使わないので、今回は説明を省略します。


といった具合です。極端な話、タスクを作るには最低でもCreate TaskとSet Task Stateの2つのモジュールが必要と言うことになります。


では次にCreate Taskについて少し詳しく解説しましょう。

基本的にはSystem Specific- Create Taskで細かい設定を行います。
上から説明すると…
・Owner
タスクを与えるユニットの対象です。
選べる内容は、
同期しているユニットのみ、同期しているグループ、同期しているSide、プレイアブルキャラ全体、各勢力になっています。
つまり同期しているユニットやグループのみにすればマルチプレイの際にはプレイヤーごとにタスクを分ける…なんてことも出来るわけです。
・Task ID
名前のままタスクのIDです。
これはゲーム中に表示される項目ではありませんが、必須ですので適当な分かりやすい名前を入れるのがいいでしょう。
ちなみにオブジェクトと違い、他のCreate Taskで使っているIDを入力してもエラーはふかないのですが、ゲーム中に片方のタスクが表示されなくなってしまうので重複しないようにしましょう。
・Title、Description、Marker
まとめて画像で説明します。
各項目はこんな感じ。

TitleがTaskAと書かれている部分、DescriptionがTaskB、MarkerがTaskCの部分になります。
・Destination
これはMarkerが表示される場所を設定できます。
上記の写真のTaskCですね。
Moduleの置いてある場所か同期したオブジェクトのどちらかが選択できます。
・State

これはタスクの状態を示します。
Create(生成)、Assigned(割り当て)、Succeeded(成功)、Failed(失敗)、Canceled(キャンセル)の5種類があります。
まぁ一般的にはタスクを生成するCreate、特定のタスクを選択状態にするAssigned、タスクを成功状態にするSucceededあたりが主に使うかと思います。


さてCreate Taskはこの辺にして次にSet Task Stateですが、上記のStateの部分だけが独立したモジュールなので、内容はまったく同じになります。



では、今度は実際に例を出しながら解説していきます。
今回は”タスク1(CSATを殲滅)をクリアしたら、タスク2(NATOが特定のエリアに入る)が出現する…”を例にしてみようと思います。
ここからは分かりやすいようにステップ1~といった具合に解説していきます。


ステップ1

最初にタスク1を作りましょう。
まずは”CSATを殲滅”という条件を作ります。
適当に敵を配置して、それをスッポリ覆うようにトリガーを配置し、トリガーの設定をCSATなので、OPFORをNot Presentしたら…にします。

これで、エリア内のOPFOR勢力(今回はCSAT)が全滅(Not Present)したら…という条件のトリガーが完成しました。


ステップ2

次にCreate Taskを設定して配置します。

今回はOwnerはプレイアブルキャラクター、Task IDはkill_csat、Titleは「殲滅せよ」、Descriptionは「CSATを殲滅せよ」、DestinationはModule Position、Stateは最初からタスクを選択状態にしたいのでAssignedにしました。
逆に最初からタスクが選択された状態にしたくないときはCreateにします。
これを箇条書きすると「説明文が”CSATを殲滅せよ”という”殲滅せよ”というタスクが選択された状態で、”殲滅せよ”というマーカーがモジュールの配置した場所に生成される」という具合になります。


ステップ3

今度はSet Task stateを配置します。
今回は殲滅したらクリアという条件を作りたいのでSucceeded…つまり成功を指定しておきます。
これをステップ1で作ったトリガーとステップ2で作ったCreate Taskにそれぞれ同期します。
つまりステップ1の条件が満たされた時にステップ2のCreate TaskのStateを変更するわけですね。

これでCSATを殲滅したらタスク1をクリア…は完成です。
ちなみにSet Task Stateは複数の同じモジュールを1つのCreate Taskに同期しても効果が現れます。
例えば自分の分隊員が一定数以下になったらというトリガーとFailed(失敗)にしたSet Task Stateを結んでCreate Taskに同期すれば「CSATを殲滅すればクリアし、分隊員が一定以下になると失敗する」といった具合ですね。


ステップ4

次にタスク2を作りましょう。
基本的にはステップ1~3と同じ方法で作れば大丈夫です。


今度は”NATOが特定のエリアに入る”を条件にしたいので先ほどのOPFORの逆で、NATOの属するBULFORがPresentしたらといったトリガーを作っておきます。

Create Taskも新しいID、条件に合わせたTitleやDescriptionなどを書き込んでステップ3と同じように各トリガー、モジュールと同期します。


ステップ5

ステップを別けるような内容でもないのですが、ここが一番違うポイントですので…
タスク1と違い特定の条件をクリアするとタスク2が生成される…というものが作りたいので、最初っから表示されてたら困るわけですね。


今回はタスク1をクリア…つまりはCSATを全滅させたらタスク2が生成されるようにしたいわけです。
ちょうどステップ1で作ったトリガーがCSATを全滅させたら…なので、これに同期すれば大丈夫です。
画像にするとこんな感じ。

これで完成です!
非常にシンプルな作りなので、色々と荒い部分が出てしまうのですが基本形はコレで大丈夫です。
ですが、うまく組み合わせれば公式ミッションと同じレベルのものが作れます。
※公式ミッションはこのモジュールを使っていません


画面上かなーりややこしくなってしまうのがたまにキズではありますが、ここらへんはレイヤー機能などEdenならでは機能を使えば幾分緩和できるのではないでしょうか。


久々にエディタ解説記事をおこしましたが、自分で言うのもなんですがかなりややこしい記事になってしまったと思います。
某所で分かりにくい…と書かれていたり、ぶっちゃけショックではありましたが、そこらへんは自覚しているので複雑な気持ちですw
分かる範囲でしかお答えできませんが、もしご不明な点があれば”戦車好きメガネの王国”にも同記事が掲載されるように設定しておきますので、そちらにコメントお願いします。
※Ameba Owndは登録してないとコメントできないそうですね。


最後に今回の記事で作ったサンプルミッションをあげておくので、参考にしてください。

Axfc UpLoader -3642454.zip-

(処理時間:0.0ms)●ファイル一覧へ戻る●●トップへ戻る●投稿日時2016-03-28(月) 19:50:12.309940ファイルサイズ2.67KiBダウンロード回数1回勢い80.574回/時占有帯域488.63bpsMIMEapplication/x-zip-compressedChecksumMD5 SHA-1 SHA-256 現在時刻(JST)2016-03-28 19:50:56.986613月曜日、平日※このページを開いてから2分以内にダウンロードボタンをクリックして下さい。ブログ用。 ArmA3ミッションサンプルCreate_Task_Sample_Mission.Stratis.zip法律に反するようなファイルを発見された際はこちらまでご連絡下さい。適切な処置をとらせていただきます。Please let me know if you have and/or find any problems, like an illegal using for the Japanese law. (-> Click here.)オリジナルのファイルネームで保存する。(投稿者の保存していたファイル名で保存します)Content-Disposition: attachmentヘッダを付ける。(ブラウザで開かずに保存ダイアログが出ます)このファイルに関しての、一切の権利、責任、義務等はアップロード者に帰属します。当方に、ファイル内容を問い合わせされてもお答えできかねます。「Content-Disposition: attachmentヘッダを付ける」にチェックを入れると、画像やテキストファイルなどのブラウザで、表示可能なファイルをダウンロードした際に、ブラウザに表示されずにダウンロードダイアログが出ます。オリジナルのファイル名が保存されている場合は、「オリジナルのファイルネームで保存する」が表示されます。チェックするとオリジナルのファイル名が、ダウンロードダイアログに予め入ります。各ブラウザがRFCに正しく準拠していないので、統一的な手法で2バイト文字を取り扱うことができません。各ブラウザにあわせて可能な程度の処理はしておりますが、文字化けしている場合は任意のファイル名に変更してください。このURLを後ろに&key={キーワード}を入れると、予めキーワードが入力

www1.axfc.net

”ぐるじあん”のグルジア趣味日記

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