ArmA3 エディタ講座 せん滅ミッションを作ろう①
突然ですが、最近頻尿がひどいです。
まだ結構若い部類に入ると思うのですが、日ごろの不摂生がたたったのか参ったものです。
さて今回はArmA2で一度書いた内容ですが、A3のEdenエディタがリリースされて数年たちましたので、改めてEdenエディタでのせん滅ミッションの作り方をご紹介しようと思います。
A2とまったく変わってはいないので、A2時代の記事を見ていただいても全然問題はないのですが、A3から入った方には少々分かりにくいとも思いますので参考にしていただければと思います。
※今回は簡単なスクリプト、Edenエディタの使い方が分かっている事を前提にご説明します。
分からない点があれば、過去記事、ブログを参照してください(A2時代とスクリプトなどは同じなので、A2記事も参考になりますよ)
1:プロットを考える
ミッションの大まかな構成、内容を考えます。
私は主に作りながら考えることが多いのですが、本来であれば作り始める前に『何個のタスクを用意するか』、『どういった攻略目標にするか』といった基本構成はおおよそ抑えておいた方がいいのではないでしょうか。
今回は例として、『NATOがストラティス島のキャンプ・テンペストのAAFをせん滅する…』といった内容で作ります。
2:ユニットの配置
考えたプロットに沿って、ユニットやオブジェクトを配置します。
今回は軍のキャンプに対しての攻撃ですので、基地内の兵士以外にもCYCLEウェイポイントによって巡回する哨戒部隊などを配置しています。
プレイヤー分隊もプロットに合わせて配置します。
今回は4人のファイアーチームを主人公として配置してあります。
※殲滅ミッションの特性上、敵が不利を悟り逃げ回るとそれを探し回らなくてはならなくなるという問題があります。
リアルといえばリアルかもしれませんが、非常にゲームのテンポが悪くなり作業的になってしまうので、こういった場合は兵士に『allowFleeing』によって逃亡しにくくするといった工夫をしておくのが良いと思います。
今回の例ですと、ほかに『dostop』などを使って、兵士の構造をおおよそ制御してあります。
3:BLUFORとIndependentを敵対化させる。
標準ではNATOとAAFは同盟状態になっています。今回はNATOとAAFによる戦い...という内容ですので、敵対化させなくてはなりません。
敵対化させるためにはEdenエディタ上の『Attributes>General>MiscのIndependents Allegiance』という項目を弄ります。
手を握っているアイコンから、剣を交えるアイコンに変わればBLUFORとIndependetは敵対状態になります。
4:トリガーを配置する
ここからがミッションの根幹となるトリガーを使った作業になります。
要はクリアのための条件を設定するわけですね。
今回は殲滅ミッションですので、『一定エリアのAAF兵士をすべて倒せばクリア』という条件にします。
まずは殲滅対象エリアをスッポリ覆うようにトリガーを配置します。
メニューのArea Widget (5)を使うと、トリガー範囲の指定がとても楽です。
次にトリガーの設定です。弄る項目は主にTrigger:Activationですね。
まずは、『殲滅したらクリア』にしたいので『Type』を『End #1』にします。
次にAAFを対象したトリガーなので、『Activation』を『Independet』にします。ちなみにCSATをせん滅したければOPFOR、NATOであればBLUFORになります。
そして敵を殲滅..ですので『Activation Type』を『Not Present』にします。
最後に、条件が達成された次の瞬間にクリアですと味気ないので、Trigger:Timerで5秒のラグを持たせてやると完成です。
これで、トリガー範囲のすべてのAAF兵士を倒せばゲームがクリアになります。
4:テストプレイ!
以上のステップで必要最低限の作業はすべて終わりました!
後は実際にテストプレイを行って、敵の配置や難易度、演出といった調整やミッションのデコレーションを繰り返していきます。
5:完成!
テストプレイが満足いく結果で終われば、せん滅ミッションは完成です!
これをメニューバーのScenario>Export>Export to Singleplayerでシングルプレイミッションとしてパックすれば、ゲーム上のScenarioで遊べるようになります。
ただ、これではあまりにも味気がないですよね?
ということで、次回はミッションのCOOP化やマーカーやモジュールを使ったミッションのデコレーションを解説していく予定です。
予定なので期待しないでね★
※手違いで今回のミッションを消してしまったため、サンプルミッションがありません。
申し訳ないです...
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